行橋会場のゲストは
■テレビ・ラジオのリポーター出身で現在は大学の広報を務める川内さん
■航空会社でパイロットのスケジュール管理を担当する小林さん
■博多織製織の伝統工芸士、宮嶋さん
の3名です。
まずはみなさんの10代の頃のお話から。
ひとりで過ごすのが好きだったという宮嶋さん。好奇心が旺盛で、
いろんなことをやりたい!いろんなところに行きたい!と思っていたそうです。
今、ふりかえってみると、ほどよく自由に過ごせる環境があり、
何を見て、何をすればいいのかを学べる時間だったとのこと。
将来に向けて「蓄える」時期だったのかもしれないですね。
小林さんにとって、10代は数年前のこと。
中学高校ではバスケットボール部の活動に一所懸命!
そして友だちと過ごす時間がとても楽しかったそうです。
将来やキャリアについては、まじめに向き合うというより
自分は何が好きなのか、何に興味があるかを
毎日探っていたような気がする...と振り返ります。
川内さんは「よく遊んだ」「やりたいことをなんでもやった」10代。
文化祭や体育祭も、仲間と一緒に中心になって取り組みました。
中学2年生のときにテレビでみたスポーツ番組がきっかけとなり
アナウンサーになりたい!と思うように。
それからは、どうしたらそこに行きつくことができるだろうということが
遊びながらも、ずっと頭の中にあったそうです。
そんな10代を過ごしていた3名のゲストの方々ですが、
どのようにして今の仕事につくことになったのでしょうか。
小林さんのキーワードは、「航空会社」と「英語」。
生まれも育ちも北九州で、子どもの頃から地元の航空会社になんとなく興味がありました。
高校卒業後、一念発起して、ニュージーランドへの留学を決めたことが一つの転機に。
帰国後は、さらに英語を勉強するために英文科に進学。その後、今の会社に就職しました。
ちなみに、英語が好きになったのは、海外ドラマやホストファミリーの経験とのこと。
もっとわかるようになりたい、もっと話せるようになりたいという気持ちが
小林さんの行動を後押ししました。
宮嶋さんは、短大卒業後、今のお仕事とは全く違う業界の銀行に就職。
お金を扱う仕事は楽しく、いい先輩にも恵まれて、
社会人として育ててもらったと振り返ります。
結婚、出産を経て、この先もこのままでいいのかとふと立ち止まったとき
どうせなら自分の好きなことをした方がいいのではないかと思い
周囲の後押しもあって、博多織を学ぶ学校の門をたたいたそうです。
その転機がなければ、今日ここでお話しすることもなかった、という宮嶋さんの言葉に
人生はどこにターニングポイントがあるかわからないと気づかされました。
夢をかなえて、20年以上テレビの仕事をしてきた川内さんですが、
少しずつ次のキャリアを考えるように。
これまでの経験が活かされる仕事として考えたのが「広報」の仕事でした。
大好きなリポーターの仕事を離れることを悩む部分もありましたが
決め手となったのは、取材先で知り合った大学の広報担当者がかけてくれた
「(大学の広報は)学生を応援することができる仕事」という言葉。
これまでマスコミの仕事を通じて「地域の人を応援したい」と思っていたことと重なりました。
「やってみたらいいんじゃない?」と言ってくれる家族の支えもあり
まずはやってみよう!と、新たな一歩を踏み出す決意をしました。
みなさん、自分の軸となるものを大切にしつつ、
人との出会いや、周囲からの後押しもあって、それぞれのキャリアをひらいてきたんですね。
後半の交流セッションでも、小グループごとのテーブルで
キャリアの転機や、進路で悩んだときのエピソードなどを
いろいろ聞かせていただきました。
最後に、ゲストのみなさんお一人ずつから、
参加者へのメッセージと、それぞれのこれからの夢をお話しいただき
2時間のプログラムを終了しました。
「将来のことを考えるには、自分のことを知ることが第一歩」
「自分が作ってきたこと、自分が見てきたことを大切に、自分の人生を設計してほしい」
「迷ったり、悩んだりすることもあると思う。でもその時間をもてることはすごく幸せなこと」...
行橋会場でも、たくさんの力強いメッセージをいただきました。
ゲストのみなさん、ありがとうございました。
次回はいよいよ最終回。筑後市での開催です。
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